決勝レース 4月24日(日) 天候:雨 路面:ウェット
朝から雨模様の鈴鹿サーキット。気温は17度、路面温度20度というコンディションの中で9時30分よりスタート進行が始まった。グリッド上での選手紹介が終わるとフォーメーションラップが開始。1周の隊列走行を終えて全車がグリッドに着くとレッドシグナルがブラックアウトし、6周のレースがスタートした。先頭で1コーナーへ進入してホールショットを奪ったのはポールスタートの#158谷川。その後方には#15塚原、#38岩間、#36阿久津、#34和田、#55塚原がつづく。1周目からペースを上げる#158谷川は後続を大きく引き離して西コースへ消えていく。一方先頭からやや差を広げられてしまった2番手争いは、#15塚原、#38岩間、#34和田に9番手スタートの#218平尾益士が加わり4台のグループが形成される。バックストレートでは#34和田が#38岩間に並び、130Rでインからパスして3番手に浮上する。オープニングラップを終了した時点でトップの#158谷川と2番手#15塚原の差は4.203秒。この後方には#34和田、#38岩間、#218平尾、#55塚原らがつづく。そして2周目の130Rで#34和田がインから#15塚原を抜きにかかるが前に出ることはできない。逆にここで失速してしまった#34和田は#38岩間に先行を許し、さらに日立Astemoシケインで#218平尾にも抜かれて5番手まで順位を下げてしまう。その#34和田は3周目のダンロップコーナーで#218平尾をインからパスして4番手に順位を上げ、さらにヘアピンで#38岩間を抜いて3番手に浮上。しかし先のスプーンカーブで再び#38岩間に先行を許してしまう。周回が4周目に入ると#34和田は逆バンクで#38岩間を、ダンロップコーナーで#15塚原をごぼう抜きして2番手までポジションを上げる。レース序盤から独走体制を築いた#158谷川は、周回を重ねる毎に後ろとの差を広げ、4周目にはファステストラップとなる3分15秒659を叩き出し、2位以下を20秒近く引き離してポール・トゥ・ウィンでトップチェッカーを受けた。2位は#34和田、3位には#15塚原、4位には15番グリッドからスタートして見事な追い上げを見せた#414 HIROBON、5位は#55塚原、そして6位には8番グリッドからスタートし、2周目のスプーンカーブでコースアウトして11番手まで順位を落とした#93寺西玲央が入った。
《優勝 #158 谷川達也選手 のコメント》
「スタートがちょっと悪かったけれど1コーナーはトップをキープできました。あとは鈴鹿を走り込んでいるので雨のラインを知っていますし、クルマのセッティングもタイヤの内圧を含めて雨仕様に合わせていたので乗りやすかったです。塚原さんとか関東の人達は鈴鹿を走り込んでいないので、雨になるとラインが違い、その辺で差が出ましたね。でも手を抜くことはせずレース中はちぎれるだけちぎって走りました。地元に有利なコンディションになった感じでした」
《2位 #34 和田将人選手 のコメント》
「今回はクルマを作るところから皆さん一生懸命動いてくれたので、良い結果を持ち帰ることができて良かったです。雨が降ってくれたのは自分的には良かったです。レース中は前も後ろも気にしながら走ったので大変でした」
《3位 #15 塚原和臣選手 のコメント》
「ドライを予想していたのですが、的が外れて苦しい展開でした。タイヤが浅溝だったので、オーバーステアでペースが上がらず大渋滞の原因を作ってしまい、皆さんに迷惑をかけてしまいました。でも何とか表彰台に上がれたので良かったです」