決勝レース 6月18日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
予選終了から約4時間のインターバルを空けて12時45分よりスタート進行が開始された。気温30℃と真夏のような暑さの中、コース上での選手紹介が終わるとフォーメーションラップ開始。1周の隊列走行を終えて全車がグリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウト。8周の決勝レースが開始された。真っ先に1コーナーへ飛び込んでホールショットを決めたのはポールスタートの#1川福。その後方ではインから#36阿久津、アウトには#9小林が並ぶような形で1コーナーから2コーナーへ進入。つづく3コーナーの立ち上がりで、アウト側の#36阿久津とイン側を走る#9小林が接触し、2台はコース上でスピン。後続車はこの2台を左右両側から避けるように4コーナーへ向かう。#36阿久津と#9小林は再び戦列に戻るが、2台とも大きく順位を落としてしまう。オープニングラップ終了時点での順位は#1川福を先頭に2番手に#55塚原、3番手に#98井岡、以下#35高橋、#690椋本陵、#45塚原臣吾がつづく。#1川福は後続の混乱を尻目にレース序盤から大きなマージンを作って逃げ切り体制に入る。一方2番手争いは#55塚原を先頭に8台が数珠繋ぎ状態になる。3周目の1コーナーでは#98井岡がアウトから#55塚原に仕掛けるがラインを外してコースアウト。#35高橋に先行を許し、4番手に順位を落とすがストレートで#35高橋を抜き返してポジションを戻す。#98井岡と#35高橋の3番手争いは、ストレートが速い#98井岡がコントロールライン手前で#35高橋の前に出るが、1コーナーでは#35高橋が抜き返すというパターンを繰り返す。#98井岡は5周目こそ#35高橋に先行を許して4番手でコントロールラインを通過するが、4コーナーでインから#35高橋をパスして3番手に順位を戻す。先頭の#1川福は終盤ペースが上がらず#55塚原に差を詰められるが、終始冷静な走りを見せ、ディフェンディングチャンピオンとして今シーズン最初のレースをポール・トゥ・ウィンで飾る。2位には#55塚原、3位には#98井岡、以下#35高橋、#690椋本がつづいた。そして一時は12番手まで順位を落とした#36阿久津が猛烈な追い上げを見せ、5周目にはベストラップをマークして6位でチェッカーを受けた。
《優勝 #1 川福健太選手 のコメント》
「ゼッケン1番をつけて優勝することができてホッとしています。スタート直後に後ろでアクシデントによる混乱があったのでマージンを作ることができ、余程のことがない限り逃げ切れると思いました。でも思いのほかペースが上がらず苦しい戦いになりました。スーパーフォーミュラのタイヤラバーの影響でコースコンディションが変わっていたので、予選の後にセッティングを変えました。それでも予想以上にコースコンディションが変わっていたのでタイムが上がらず苦しかったです。後ろがバトルしているときのタイムが自分のベストタイムに近かったので、バトルが終わったら最終ラップに捕まると思いました。優勝できて本当に良かったです。これならチャンピオンとして合格点をもらえると思います」
《2位 #55 塚原啓之選手 のコメント》
「車両をJG1からJG3に乗り換えて、やっと乗り方が分かってきました。専有走行の時はまだいまいち乗り方が分からなかったのですが、やっと慣れてきました。ブレーキングもようやくコツが掴めるようになりました。でも最終コーナーでJG1に追いつかれてしまうので、それがJG1とJG3の違いなのかなと思います。前の2台がやり合ってくれたのでごっつあんですって感じですね」
《3位 #98 井岡康晟選手 のコメント》
「嬉しいです。感無量ですね。自分のクルマがストレートで速くて35号車に毎回ストレートで並ぶことができるのですが、毎回外側のラインでなかなか前に出ることができませんでした。でもたまたま真横に並んで1-2-3コーナーを上手くつないで4コーナーで前に出ることができました。表彰台に上がった時は緊張していたのですが、チームメイトの笑顔を見てリラックスできました。シャンパンファイトができるか不安でした」