決勝レース 7月17日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
予選終了から5時間のインターバルを空けて14時00分よりスタート進行が開始された。気温27.2度、湿度84%というコンディションの中、コース上での選手紹介が終わるとフォーメーションラップが開始された。49台のマシンが正規グリッドに整列すると、後方ではグリーンフラッグが振られ、ファイブユニットのシグナルがオールレッドからブラックアウト。6周のレースがスタートした。ここで抜群のスタートを見せたのはポールスタートの#38岩間。走行ラインを変えることなく真っ直ぐ1コーナーへ進入し、ホールショットを奪う。2番手に#93窪田、3番手には#102新田がつけ、1コーナーから2コーナーへ向かっていく。上位集団はグリッド順位のままダンロップコーナーを駆け上がり、西コースへ消えていく。オープニングラップ終了時点での順位は#38岩間を先頭に#93窪田、#102新田、#473板倉、#7柿沼、#50清水がつづく。2周目に入ると#102新田、#473板倉、#7柿沼の3台による3番手争いが激しくなり、#473板倉が130R立ち上がりで#102新田のスリップに入り、日立Astemoシケイン入口でインからパスして3番手にポジションを上げる。レースが中盤になるとトップ争いは#38岩間、#93窪田、#473板倉の3台に絞られる。#38岩間は終始安定した走りを見せ、一度もトップの座を譲ることなく、2019年の第4戦オートポリス大会以来のポール・トゥ・ウィンで今期1勝目を飾る。2位には#93窪田、3位には#473板倉、以下#102新田、#50清水、#7柿沼の順でチェッカーを受けた。
《優勝 #38 岩間浩一選手 のコメント》
「久しぶりのポールからのスタートということで緊張してしまいました。ちょっとミスすると窪田さんが近づいてきて、向こうがミスすると離れるというパターンの繰り返しでした。久しぶりのポール・トゥ・ウィンで良かったです。今回は下位優先ということで出場するか悩んだのですが、阿久津さんも遠くからわざわざ応援に来て下さったり、N-ONEの皆さんの温かさのおかげで優勝することができました。楽しいレースでした。できればシャンパンファイトをやりたかったですね」
《2位 #93 窪田俊浩選手 のコメント》
「楽しかったです。今までやってきたレースは、コーナーを果敢に攻めたり、ブレーキ競争をしたりとかという感じだったのですが、このレースは違う難しさがありました。参加台数が多いのでいかにクリアラップを取るか、そのための位置取りの難しさとか、他車と遭遇してもロスのない走りをするとか、という難しさがありますね。でもホビーレースとしてはとても楽しいのでまた参加したいです。このクルマはスピードリミッターがかかるので、そこまでに前に追いつくようにしなければならず、頭を使うレースですね。腕力だけではどうにもならないレースです。自分にとっては未知のカテゴリーでしたが、アマチュアのレースとしては長く続けられると思います。経験豊富なドライバーが出て邪魔するよりは、初心者の方が上がってこられるようなレースになって欲しいです」
《3位 #473 板倉慎哉選手 のコメント》
「予選のアタックが上手くできなかったので、あの位置からのスタートになってしまったのですが、予選が上手くいっていたらペースも良かったので面白いレースができたと思います。1台抜くのが精一杯でした。最後は前に追いついていたので、あと2ラップあったらもっと詰めることができたと思うのですが、このレースは抜くのが難しいですね」