メインレース決勝リザルト 3月10日(日)
天候:晴れ / 路面:ドライ
予選終了から約4時間のインターバルを空けて13時05分よりスタート進行が始まった。気温は9.6℃まで上がるが、太陽が雲に隠れると寒さを感じるという状況の中、45台のマシンが続々とグリッドに整列する。選手紹介が終わるとフォーメーションラップがスタート。1周の隊列走行を終え、全車が正規グリッドに整列すると、レッドシグナルがブラックアウト。7周のレースがスタートした。ここで抜群のスタートを見せたのは予選2番手の#1阿久津。1コーナーで#58国分のイン側に入ると2コーナー立ち上がりで前に出てトップに立つ。#1阿久津の後ろには#58国分、#21川福、#45塚原、#968黒羽がつづく。5番手の#968黒羽は5コーナー手前で#45塚原をパスして4番手に順位を上げる。しかし#968黒羽は最終コーナーの立ち上がりでオーバーランをしてしまい、#45塚原と#690椋本に先行を許してしまう。オープニングラップを終了した時点でのオーダーは、#1阿久津、#58国分、#21川福、#45塚原、#690椋本、#968黒羽。2周目に入ると#1阿久津、#58国分、#21川福の3台は、4番手以下との差を広げ始める。このまま逃げ切りたい#1阿久津だが#58国分は執拗に食らいついて#1阿久津にプレッシャーをかける。3周目に入ると3番手の#21川福が離れ始め、トップ争いは#1阿久津と#58国分の2台に絞られてくる。#1阿久津は予選タイムを上回るペースで逃げるが、#58国分はファステストラップをマークする走りで追いかける。この2台の争いに決着がついたのは5周目で、S字の進入で#58国分が#1阿久津の前に出てトップに躍り出る。その後#58国分はペースを崩すことなく7周を走りきってチェッカーを受け、初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った。2位は#1阿久津、3位は終盤にペースが上がらず苦しい戦いとなった#21川福が入り、以下#45塚原、#968黒羽、#672安井がつけた。
《優勝 #58 国分務選手のコメント》
「楽しいレースでした。スタートで出遅れて1号車に抜かれてしまいましたが、何とかS字で抜くことができました。トップに立ってからは1号車がペースダウンしたのでランデブー状態で楽に走ることができました。これまで他のカテゴリーのレースで表彰台に上がったことはありましたけど、優勝は初めてです。Joy耐でも2位が最高でした」
《2位 #1 阿久津敏寿選手のコメント》
「スタートは良い感じで決めることができました。ブレーキをギリギリまで我慢してトップに出ることができましたが、レース中盤のS字の入口で差されてしまいました。その後はついて行けませんでした。後ろの川福選手も離れていたので2番手でいいかなと思っていたのですが、ちょっと悔しい思いもありました。前半に前に出た分タイヤを使い切ってしまいました。開幕戦で2位は上出来かなと思っています。みんな楽しくレースができて良かったです」
《3位 #21 川福健太選手のコメント》
「久しぶりにN-ONEの舞台に戻ってきて表彰台に上がることができ、嬉しかったと同時にホッとしています。予選は満足できる結果だったのですが、レースでは左のフロントタイヤが偏摩耗してしまい、ペースを上げることができませんでした。練習走行の時点で症状は出ていたのですが、解決することができませんでした。クルマの調子は良かったのですがレース中にトレッドが剥離してしまいました。もてぎは左フロントタイヤにきついレイアウトなのでコース上に留まるのが大変でした。前は離れるし、後ろからは迫られる状況でした。残り2周の時点で、後ろを押さえきれるかどうかは別として最後まで走りきれそうだと思いました。できるだけ抵抗してみようと思っていたらそのままフィニッシュすることができました。この後のレースでのタイヤのハンデを考えると3位という順位は微妙ですね」